⸢鑑定界のシャーロック・ホームズ⸥が⸢名医ワトソン⸥に出会うとき

葉国新博士と三軍総医院の医師が芸術鑑定の新領域を共有

医療技術で名高い三軍総医院は、本日(10月21日)、著名な書画鑑定の専門家である葉国新博士を特別に招き、全院医師の朝会にて、芸術鑑賞に関する専門知識を共有しました。

講演中、会場は活発な交流に包まれました。葉国新博士は、10年以上の歳月をかけ、世界中の有名な博物館を訪れ、書画家やその弟子、遺族への直接取材を通じて得た貴重な一次資料をもとにした著作 『墨海春秋-古今書画芸術鑑蔵研究』 を導入として、医師たちを芸術鑑定の核心へと導きました。

葉博士は、イギリスで学んだ科学的・論理的・体系的な芸術鑑定手法を、親しみやすく解説し、国内外の興味深い実例を交えて説明しました。博士は、「芸術鑑定は最も深い鑑賞であり、その核心的価値は作品の真贋を見極め、優劣を評価し、収集家を真善美の世界へ導くことにある」と強調しました。例えば、2018年の香港クリスティーズ秋季オークションにおいて、蘇軾の 《木石図》 が180億台湾ドルという高額で落札された事例を紹介しました。

また、かつて弟子による模写と見なされていた、イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの 《サルバトール・ムンディ》(救世主) も、修復と鑑定を経て真作と認定され、1350億台湾ドルという歴史的な高額で落札されました。さらに、芸術鑑定に使用される科学機器が医学の診断技術と類似している点についても紹介され、医師たちの関心を大いに引きました。

講演では「スーパービフォーアフター」と題した鑑定ゲームも行われ、医師たちは真作と贋作を見比べることで、その鋭い観察力を試されました。葉博士は三軍総医院の医師たちの鋭敏な鑑識眼に感嘆し、「まさに微細な違いを見抜くプロフェッショナル」と称賛しました。医師たちも、この科学的かつ論理的な芸術鑑定手法に大きな関心を寄せ、楽しい雰囲気の中で学びました。講演後、王智弘院長より記念品が贈呈され、病院側の感謝の意が表されました。

「鑑定界のシャーロック・ホームズ」 の異名を持つ葉国新博士は、華人で初めて英国で「芸術鑑定学」の博士号を取得した学者です。司法官学院の検察首長研修クラス、刑事警察局鑑識科などの公的機関で書画鑑定の講師を務め、世界中の博物館、オークションハウス、コレクターのために書画の鑑定を行っています。また、芸術家・鑑定士・オークショニアとしての多面的なキャリアを持つ人物でもあります。

国際的な犯罪鑑識の専門家である李昌鈺博士は、「葉博士は国際的に著名で、第一線の書画鑑定権威である」と高く評価しています。さらに、現代の著名な書画家である劉国松氏も、「葉博士は学問、仕事、人との接し方すべてにおいて非常に慎重で厳格な学者である」と称賛し、博士の著作 『墨海春秋』 を、芸術鑑定学における最も代表的な著作の一つと位置付けています。

『墨海春秋-古今書画芸術鑑蔵研究』 は、出版直後に「金印賞」を受賞しました。全72万字、限定2000セットのこの書籍は、台湾初の学術性・体系性・論理性を兼ね備え、市場分析を深く掘り下げた書画鑑定の専門書です。世界中の博物館から収集された約2000点の貴重な画像を収録し、真作に最も近い基準で印刷されています。これは、世界の主要なコレクターが必ず手元に置いている重要な鑑定参考書です。

葉博士が設立した 「墨海楼国際芸術研究機構」 は、芸術鑑賞界において強い影響力を持ち、芸術品鑑定の分野で高い信頼を得ています。すでに国内外の博物館、オークションハウス、公的機関の重要なコンサルタントとして活動しており、定期的に芸術鑑賞講座を開講しています。また、芸術交流の推進や文化活動の支援にも尽力しており、著名な芸術家の講演や展覧会を開催するほか、公益奨学活動にも熱心に取り組んでいます。その社会貢献度の高さが、多くの人々から称賛されています。