十年の歳月をかけた一冊、台湾初の芸術鑑定・収蔵研究専門書が発刊 │ 自由時報
華人初の書画鑑定博士である葉國新氏は、20年間にわたり芸術鑑定研究に取り組んできました。葉國新氏は十年以上の歳月をかけ、国内外の博物館や美術館を訪れ、書画に関する第一手の素材を収集し、『墨海春秋-古今書画芸術鑑定研究』を執筆しました。この本は、台湾初の学術的かつ体系的な収蔵研究書であり、昨日(26日)に新書発表会が開催されました。葉國新氏は、この本が人々に芸術を識別し、鑑賞するための視点を提供することを願っています。
『墨海春秋-古今書画芸術鑑定研究』は72万字に及び、古代および近現代の書画鑑定学について深く分析した専門書です。本書には、世界中の博物館から提供された約2000枚の画像が掲載されており、葉國新氏は世界各地を訪れ、書画家やその弟子、家族などに直接会って貴重な第一手資料を取得しました。さらに、彼は西洋芸術創作方法学を理論基盤にして、「絵画/書道の真偽評価表」を作成し、芸術鑑定を解説しています。
現在、芸術鑑定に関する書籍はほとんど存在していません。葉國新氏は「この本が基本的な常識と知識を提供し、人々が偽造品を識別し、正しい芸術鑑定方法を学べるようになることを願っています」と述べました。
また、新書発表後には書籍のオークションも行われ、最後は宏仁グループの総裁である王文洋氏が最高価格で落札しました。近代の著名な画家である傅抱石の娘、傅益瑤氏はその場で旧作に署名し、落札者に贈呈しました。
〔記者陳昱勳/台北報道〕
『墨海春秋-古今書画芸術鑑定研究』は全6巻です。(記者陳昱勳撮影)