大道の伝承──傅抱石・傅益瑤芸術鑑蔵展
![21 10 月 [民生@報]大道有傳 傅抱石傅益瑤藝術鑑藏展](https://mohailou.com/wp-content/uploads/2024/11/21-10-月-民生@報大道有傳-傅抱石傅益瑤藝術鑑藏展-705x627.jpg)
【文/陳小凌】
民国の画家・傅抱石とその娘・傅益瑤による「大道の伝承──傅抱石・傅益瑤芸術鑑蔵展」が、本日から11月6日まで国立中正紀念堂の第1展示ホールで開催される。傅抱石の娘・傅益瑤の代表作に加え、傅家に代々受け継がれてきた傅抱石の貴重な真作も多数展示される。
今回の展示では、傅抱石が楚国の詩人・屈原の『九歌』第九首「山鬼」に着想を得て制作した代表作《屈原九歌山鬼図》や、『九歌』第三首「湘君」を基にした《湘君》の団扇作品を公開する。この団扇は、傅抱石が妻の誕生日のために描いた最後の作品であり、非常に特別な意味を持つ。また、多くの傅抱石による山水画作品も展示される。
傅益瑤は1980年代に父の足跡をたどり日本へ留学し、40年以上にわたり日本に定住。現在は日本籍の華人芸術家として活躍している。彼女の作品は、日本の多くの神社や名刹に所蔵されており、一般にはほとんど流通していない。傅益瑤は巨大な絵画作品を好み、ダイナミックかつ力強い作風を持ちながらも、繊細で深い禅の精神を表現している。豪放さと緻密さ、奔放さと内省的な要素を見事に融合させた水墨画家である。
本展のキュレーターである葉國新氏によると、日本国外へ持ち出されたことのない国宝級の作品が今回初めて台湾で公開される。展示作品には、書画や陶磁器などの芸術作品が幅広く含まれており、傅益瑤の各時代にわたる代表作を一堂に集めている。
中でも、日本の名刹に所蔵されている大規模な障壁画《三千院四季図》や《京都三十三間堂慈雲甘露観音図》、2020年東京オリンピックの文化支援プロジェクトに選ばれた民間祭シリーズ《諏訪大社御柱祭》《那智火祭》、傅抱石の文人画の精神を継承した「詩意画」シリーズの《愚渓游》《春光媚韶景》、父の筆法を忠実に受け継いだ「仿父筆」シリーズの《仿父筆-琵琶行》《仿父筆-湘君涉江》など、多くの傑作を間近で鑑賞できる貴重な機会となっている。