展覧期間d
会場
傅益瑤(フー・イーヤオ)は、故・傅抱石(フー・バオシー)芸術巨匠の愛娘として生まれ、幼少期より張大千(チャン・ダーチェン)、郭沫若(グオ・モールオ)、林散之(リン・サンズ)、林風眠(リン・フォンミン)といった文化芸術界の巨星たちと親しく交流しました。1979年、中国の改革開放初期において、鄧小平の特別な承認を受け、国家公費で日本に留学する第一号の学生となり、平山郁夫、塩出英雄といった日本画壇の巨匠に師事し、また青山杉雨からも指導を受けました。傅益瑤は日本及び国際芸術界で高い評価を受けており、国際連合での展覧会も開催し、また日本の「琳雅美術奨励賞」を受賞した唯一の中国人アーティストでもあります。近年では「中国の光——中華文化伝播年度人物賞」も受賞しました。さらに、NHKの招請により、複数回にわたって特別講座を収録し、またNHK制作による《東渡仏教》創作過程のドキュメンタリーも高い評価を受けました。傅益瑤は多数の著作も出版しており、主な作品に『私の良き師たち』『父・傅抱石』『私の日本留学時代』『傅益瑤画集』『日本十二色の祭り』『傅益瑤水墨作品集』などがあります。
傅益瑤の創作領域は、寺院壁画、日本の祭礼絵画、詩意画、伝統的な山水画を中心としています。彼女の作品は、日本各地の寺社聖地に広く収蔵されており、世界文化遺産の比叡山延暦寺、京都三十三間堂、京都三千院、横浜円満寺、長野県龍燈院などが含まれます。代表作には《東渡仏教》《比叡山延暦寺》《天台山国清寺》《三千院四季》《諏訪大社御柱祭》《張騫西域出使》などがあります。傅益瑤は大作を手がけることを愛し、その作品は雄大で情熱的であると同時に、繊細さと節制、深遠な哲理を内包しています。私たちは、崇高さと繊細さ、豪放さと内省性を兼ね備えたこの卓越した水墨画家を心より皆様にご紹介いたします。