展覧期間
開幕典礼
6月9日, 2017 (日曜日) 02:30 PM
場所
国立国父記念館 博愛芸廊 1階
今回展示 される作品は、王陳靜文(ワン・チェンジンウェン)女士の芸術人生における創作の精髄を余すところなく表したものです。王女士は淡泊で穏やかな人柄に加え、人文的な関心に満ちており、万物に対して深い思いやりをもって接していました。
そのため、彼女の作品には静謐で悠遠な世界観が表現されており、また、生涯にわたり自然を愛したことから、天地の自然より得たインスピレーションが作品にしばしば見られ、その趣は自然にして優雅であります。
展覧会タイトル「靜系十年」に込められた意味のとおり、本展は「継承」という理念も含んでおり、これまでの「王陳靜文絵画創作賞」受賞者の優秀作品も併せて展示されています。王女士はすでにこの世を去りましたが、彼女が設立した「王陳靜文慈善基金会」は、長男である王泉仁理事長によりその遺志が受け継がれ、新進気鋭の若手アーティストを支援するために尽力し、芸術への情熱を行動で示し続けています。
天人合一
1978
油彩
浮砥(ふてい)
2001
アクリル
97 x 130 cm
海天深處(かいてんしんしょ)
2000
アクリル
97 x 130 cm
天地有情(てんちゆうじょう)
2002
アクリル
130 x 162 cm
願(ねがい)
2005
アクリル
162 x 130 cm
山河對話(さんがたいわ)
2005
アクリル
112 x 146 cm
古今(代溝)(ここん・だいこう)
1983
油彩
90 x 116 cm
王陳靜文慈善基金会と国立台湾芸術大学が共同で開催する「王陳靜文絵画賞」は、第4回を迎えました。本賞は、国立台湾芸術大学の学生が芸術創作に情熱を注ぎ、卓越性を追求することを奨励することを目的としており、創作表現において優れた成果を挙げた学生に奨学金を授与する形で表彰しています。対象作品は油彩画、アクリル画、版画など多岐にわたり、受賞作品は国立台湾芸術大学芸術博物館の国際展示ホールにて一般公開される機会も設けられています。創設以来、本賞は数多くの若手アーティストの学術および創作活動を支援しており、芸術における革新と表現の追求を力強く後押ししてまいりました。