梁永斐書道展 台師大徳群アートギャラリーで展示

▲ キュレーターの葉國新(左)と国立美術館館長。

【記者陳顗喆/台北報導】

「斐然墨章-梁永斐書藝展」は、国立台湾師範大学の徳群芸廊で6月29日まで展示され、現場には多くのゲストが集まりました。著名なコレクターである宏仁グループの王文洋総裁とその娘である国際的に有名なファッションデザイナーの王思涵、鉅建設の林嘉琪会長、鄧伝馨会長、黄騰輝会長、朱兆明主任検察官、聯合大学の李偉賢学長、また多くの芸術の巨匠である劉国松、廖修平、江明賢、蘇憲法、林章湖、蕭世瓊らが出席し、開幕式は国立台湾交響楽団の弦楽四重奏によって開かれました。

著名な油絵画家であり、台南美術館の蘇憲法会長、国立歴史博物館の前館長である廖新田教授、アジア大学現代美術館の潘襎館長、そして近日中に国立台湾美術館の館長に就任する廖仁義教授などが祝辞を述べに駆けつけました。今回の大展のキュレーターである墨海楼国際芸術研究機構の芸術鑑定家、葉国新博士は、今回の大展が梁永斐先生の書道創作のキャリアの回顧と総まとめであり、また20世紀後半の台湾書道芸術の発展史の縮図であることを語りました。

1962年、屏東高樹郷に生まれた梁永斐氏は、幼少時に伯父である梁昭金氏から書道を教わり、その後書道と縁を結びました。青年時代には台東師範大学の体育科に通いながらも、書道への情熱は衰えることなく、書道部を設立し部長を務め、恩師である陶金銘氏、洪文珍教授、そして陳丁奇校長の指導を受けて、確固たる書道基盤を築きました。欧陽詢の書法帖を手始めに、隷書、篆書、行草書、さらには金文といったさまざまな書体を学び、多くの碑帖を模写して技術を磨きました。公務員として30年以上働きながら、創作は途切れることなく続け、現在までに約2000点の作品を制作しました。

梁館長は、書道創作が東方の伝統的な「法度」、つまり書き方の規則や字体に基づいているが、その形式や規格に縛られることなく、破字や解字の技法を通じて新しい書道の境界を開き、線の緊張感を極限まで表現したと述べました。また、彼の創作は西洋にも影響を受け、線の太さや長さ、曲がり具合、滑らかさや荒さ、巧妙さや拙さなどが交差し、多次元的な空間感を生み出し、異なる形の空白に色を使うことで書道に絵画的でリズム感のある要素を加え、19世紀末の西洋の抽象芸術家たち、例えばミロやモンドリアンといった作家たちの作品にも似た魅力を持っています。

梁永斐氏は、書道創作において「常」から「変」を求め、「平正」から「険絶」を求め、伝統、形韻、変化、華麗さから無界へと進化してきました。最終的には自らのユニークな芸術的語彙を持ち、「書道家」から「書芸家」への転身を遂げました。

葉国新博士は、梁館長と自分は共に芸術文化の愛好者であり、共通の友人や協力分野が多く、特に書画芸術において、梁館長の大師の風格や筆墨技法、創作哲学、美学への深い理解が彼に強く感銘を与えたことを語りました。

画展の開幕式は、多くの芸術愛好者を引き寄せ、梁館長の作品は特に新進気鋭のファッションデザイナーである王思涵氏に愛されました。王思涵氏がデザインした「情書」シリーズの高級バッグは、英国のケイト王妃にも好まれ、コレクションされています。彼女はまた、梁館長に創作を続け、国際的な芸術舞台でその才を披露することを勧めました。

▲日常 – 2016年、70x69cm、紙本設色。

▲開幕式には多くのゲストが集まりました。

出典 : 台湾好報