展覽
傅抱石・傅益瑤父女 台湾芸術聯展
2020年以降、世界的な新型コロナウイルスの影響を受け、芸術文化界は長い冬の時期を経験しました。芸術文化関係者は、展覧会のキャンセルや延期、会場の閉鎖などの多くの困難に直面し、芸術産業や文化交流に大きな影響を及ぼしました。台湾の芸術文化界を再活性化させ、パンデミック後の国際的な文化交流を再開するために、多くの国内の芸術機関が積極的に活動を再開しようとしています。そんな中、今年、長野県信濃美術館が傅抱石と傅益瑤父娘の芸術展を開催する意向があると聞き、欧米、日本、中国からの数多くのトップ芸術会社やキュレーターがこの貴重な国際芸術交流の機会を得ようと熱心に動いています。各国のキュレーションチームも手段を選ばず、激しい競争を繰り広げています。しかし、葉国新博士が率いる墨海楼国際芸術研究機構は、葉博士自身の華人芸術鑑定分野でのリーダー的地位や、墨海楼国際芸術研究機構がここ数年、特にアジアの著名な水墨芸術家のキュレーションで素晴らしい成果を上げてきた実績を背景に、この競争を制し、長野県信濃美術館と共同で展覧会を開催する機会を得ることができました。そのため、墨海楼が主要なキュレーション機関となり、「縦横古今─傅抱石傅益瑤父娘日本芸術大展」を特別に企画し、この貴重な機会を活用して、台湾のキュレーションモデルと台湾独自の文化伝統に関連する理念を海外に広め、国際的に台湾のキュレーションと文化創造のソフトパワーを見せ、日台間の文化交流がより深く結びつくことを目指しています。この展覧会が国民外交の模範の一つとなることを期待しています。
日本での展覧会が始まる前に、墨海楼は墨海楼芸術鑑賞博物館で台湾の芸術愛好者のために特別に「傅抱石傅益瑤父娘台湾芸術聯展」を開催します。この展覧会では、傅氏父娘の芸術精神の独自の血脈伝承を示すだけでなく、台湾の観客は日本に飛ぶことなく、傅家の未公開の傅抱石の真作を台湾で間近に鑑賞することができます。また、台湾の観客は日本で開催される大展に出展される予定の傅氏父娘の重要な作品を一足先に見ることができる機会となります。展覧会期間中には、傅家の芸術に関する2回の無料講座も開催されます。展覧会終了後、展示品は日本長野県信濃美術館(新館)に移され、さらに広範囲に展示される予定です。
「富胸中之丘壑、嫻古人之筆法」というのは、傅抱石が生涯を通じて貫いた名言であり、また先哲が後輩に示した啓明の言葉でもあります。具体的な技法よりも、父親が傅益瑤に与えた影響は、美学の薫陶と精神の鍛錬にあります。傅抱石はよく傅益瑤に「自強不息」を勉強するように勧めました。このシンプルな四字の言葉には、傅抱石の美学に対する深い理解が含まれています。「自強不息」とは、単なる努力を意味するのではなく、視覚的な画面で「依存しない」ことを体現すること、つまり自身が世の中の万物に対して感じ取った感覚に基づき、胸の丘壑と古人の筆法を融合させた美学思想を実現することです。傅益瑤の創作には、父親の美学思想が随所に具現されています。墨海楼は、この「傅氏伝承」が永続的に循環し、絶えず伝えられていくことを期待しています。